（フリーソフト）にて比較明合成したものです。ピント合わせが十分でなく星の軌跡が太くなっているようです。
撮影データ
【撮影日時】2011/11/20 22:19-22:33 【カメラとレンズ】Nikon D70s Tamron AF 18-200mm 1:3.5-6.3 【感度】ISO 800
【焦点距離】18mm 【絞り】F3.5 【シャッター速度】10秒 【撮影モード】 連続 【ノイズ軽減 】OFF 【書き出しファイル】JPEG
【ホワイトバランス】オート 【撮影枚数】78枚 LightenCompositeにて比較明合成後、Photoshop Element 6にて画像調整
比較明合成とは、Adobe Photoshopがその名前を最初に使ったことから、一般的に呼ばれるようになったとのことですが、原理
的には、同じ位置のピクセルの明るさを比較し、明るい方を採用してイメージファイルを次々と重ね合わせていく合成方法です。
通常、フイルムカメラで長時間露光をする場合はシャッターを開きっぱなし（バルブ）で撮影をしますが、デジタルカメラでこのよう
にすると数分程度の露光でアンプノイズやダークノイズに画像が埋もれてしまうといった欠点がありました。この問題はカメラメー
カーの素子技術に依存するところがあり、天体撮影の分野ではCanon製品の評判が群を抜いて良いようです。いずれにしろ、ど
このメーカーのカメラでも数分以上の露光はかけられません。この欠点を補う方法として注目されているのが比較明合成なので
す。
撮影上の考慮点
① メモリーへの書き込みに遅延が発生しないようにカメラのノイズ低減設定はOFFにしておきます。
② ピントはマニュアルで無限遠にしますが、今回は目盛をそのまま信用して合わせました。本来はきっちり合わせるべきですが、
私はまだベストなピント合わせ方法を確立できていません。
③ 夜空の背景としての適正露出を知ることは重要です。今回は自宅（小田原市郊外）でテスト撮影し、ISO800、絞りF3.5、
シャッタースピード10秒 としました。
④ 連続してシャッターを切ることが必要です。今回は約14分間で78枚を連続撮影しましたが、そのためにカメラの撮影モードを
コンティニュアスモードにして、リモートケーブルのシャッターロック機構を利用します。
⑤ 撮影後は、パソコン上で比較明合成をしますが、これは思ったよりずっと簡単な操作でした。